地域

中学校の体育館に朝７時集合で、臨時総会の準備。
長く住んでいてもごく限られた人しか顔と名前が一致しないのですけれど。
ワイワイと準備する作業は結構楽しい。

首から下げている名札で（読みは簡単だが姓としては珍しいので）その家の子と認識したのか、父や母を知っている人が声を掛けてくれたり、何十年も住んでいるご近所さんが「●●ちゃん」と名前で呼んでくれるのが面映ゆいw
もう十分過ぎるほど大人でも、子ども時代から知っている人にとってはまだ子どもなのですね。もう人生折り返し過ぎたのですけどw
この扱いが結構温かいなと思う。

近頃では郵便受けに名前や玄関に表札を出さない家が多いと聞くが、ご近所さんは全員出している。
自分が地域で、どこの誰とわかってもらえていることは結構大切なことなんだと感じる。

今回の総会は、住んでいる集合住宅の建て替え決議。
開票の結果、建て替えが決定しました。

築40年を過ぎた頃から本格的に検討し始めて、今はもう築50年超。
建物も設備も超古いが、敷地がゆったりして緑豊かで暮らしやすい。
特に長い時間をかけてゆっくり育んできた緑や植物は四季を彩り、その環境を手放すには皆それぞれ葛藤があったに違いない。
全て伐採して更地にしなくてはならないし、周辺道路の整備も絡めてくるので建て替え期間は長期となる（４年弱かかる）。
この期間の長さは高齢者や病気を患っている人は不安だろうし、学校に通う子がいる子育て世代には負担だと思う。

自分自身にも迷いはある。
建て替えることに決まったら、建て替えが済むまで賃貸に移り住むか、それとも売ってどこかを買って戻らないか。

開票を待つ間、父母世代のご近所さんと色々話をしているうちに、その方の「新しくなるのが楽しみ」という言葉を聞いた時、「80歳を超えてこの未来志向！」とビックリし、
なんだか迷いがストンと自分の中にも無くなった気がしました。
「初めは別に（戻ってこなくても）いいや」と思ってたんですって、でも、モデルルーム（別の建て替えの）を見て夢が膨らんだらしい。そうか、楽しみなんだ。生きる希望が湧いてきたんだ。

後ろ向きに考えるか前向きに考えるかで、その景色はガラリと変わるね。

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雨の１日。
傘をさして校門を出る時、左右に枝を伸ばし大きく育った立派な桜の木が満開でした。
うあ〜綺麗〜。
あれ？自分が通っていた時にこんな木あったっけ？って思いましたが、
卒業してから何十年も経っているんだもの、木も育つわけだわと納得w