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ヴィルトゥオーソ [聴]

ヴィルトゥオーソとは、「達人の域」って意味で良いですかね。
それを感じた日となりました。

いや、びっくり。午前晴天。夕方雨。しかも雪に変わりました。
天気予報を信じて傘持って行って正解。

さて、本日はバイオリニスト周防亮介さんのリサイタルに行ってまいりました。
生で聴くのは4ヶ月ぶり2回目となります。
伴奏はピアニストの上田晴子さん。

前半は何やら宇宙観。なんていうかね。それしか思い浮かばない。ごっつい難曲ですね。
後半はすーっと別世界へといざなわれました。バイオリンは語りました、しかも雄弁に。
なんとも力強く引き込まれました。

周防亮介さん。そのたおやかで乙女な外観からは想像出来ない。
その演奏はなんとも情熱的で、巻き込まれていくような世界観を持つバイオリニストです。

ヴィルトゥオーソ!
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周防さんとの「音楽」を二人で高め合うような、上田晴子さんの演奏も素晴らしかった。
相乗効果。
互いの信頼感を感じる美しい演奏でした。寄り添ったり相手の音を尊重したり、なんと言えば良いかな。紡ぎ合うようでした。

私的には後半のプログラムがすごく良かった!音楽の海にドボンと飛び込めた。
前半は初めて踏み込む世界のような難解さで、自分自身の消化が間に合わなかったので、もう1回聴いてみたい感じです。
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<プログラム>
ヴィターリ:ジャコンヌ
西村朗:木霊
シマノフスキ:神話-3つの詩Op.30
ショーソン:詩曲Op.25
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18
<アンコール曲>
ブラームス:歌の調べのように
クライスラー:愛の喜び

アンコール1曲目は昨年亡くなられた(周防さん上田さんお二人にとって)共通の大切な人に捧ぐ曲で、祈りを感じました。きっと届いているでしょう。
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余談:
曲に入る、その世界に入る一瞬の息遣いと表情の美しさまでもが見えるような良席でした。
音響的なことはよくわからないのでこちらに置いておいて、
バイオリンは表情がよく見えるやや右手(上手)
ピアノは指使いが見える左手(下手)の席で聴くのが好きだなぁ。
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