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親子3代 [聴]

昨年に引き続き、声楽家の古澤利人さん(バリトン)のコンサートに行ってきました。
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東京文化会館小ホールで行われたそのコンサートは「古澤利人リサイタル2023〜古澤家vol.6」
お父さんの泉さん(テノール。元はバリトンで途中からテノールに変更したらしい)、小学生の息子さん利空くんと利音くんの兄弟の親子3代のコンサートです。

ちなみに利人(読み:リヒト)はドイツ語で『光』の意味だそうです。
妹さんはひかりさんと言う名だそうで、一家にひかりX2。
素敵な名前だなぁと思いました。

柔らかな安定の歌声、作曲もこなす利人さん、
艶々の美声、話術もチャーミングな76歳の父 泉さん、
澄んだ歌声のボーイソプラノ、とても可愛い9歳と7歳の息子さん。
独唱、デュエット、時に四人で、それぞれの持ち味の違う歌声が耳に心に響く。
心温まる素敵なコンサートでした。

利人さんはお父さんの「常に今より良く歌えるように」という研究熱心さに敬意を評し、
お父さんは息子さんの作品(作曲)に感心して自分もキーを変えて歌ってみたいと言い、
利人さんは長男の昨年の子役(ミュージカル)としての大活躍に目を細め、次男を「音感の良い子です」と褒め、
それぞれがお互いを認め合いそれを素直に言葉にする姿はとても素敵だなぁと感じました。
言葉にしなくても分かるではなく、言葉にした方が相手によりよく伝わりますよね。

歌だけではなく、大切なメッセージをいただいたような時間でした。

***
余談:利空(りく)くんは昨年、ミュージカル 「Kinky Boots 」で小池徹平さん演じるチャーリーの子供時代を演じていましたが、
ミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」にも出演していたらしい。(それも観たはずだな。子供達は交互出演だったので観てない可能性もありますが)
いずれも大舞台。すごいですね。

利空くんとりおくんのどこまでも届くような澄み切った歌声は、疲れ切ったしおしおでカサカサの大人の感性に潤いを与えてくれました。涙腺直撃。

祖父や父の背中を追って音楽の道に進み、声楽家になるか、オペラ歌手になるか、ミュージカル俳優になるか、
それとも全然違う道に行くのか、
まだ小学生いろんな可能性と選択肢がありますね。
将来が楽しみです。
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