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千穐楽 [観]

「アナスタシア」東京公演千穐楽。
今回は3回観まして、終了。
ダブル、トリプルキャストなのに、ほぼ同じ組み合わせとなってしまいましたw
あの人も、この人も観たかったけれど、それは次の機会に。(あるよね!?再再演!)

全てがすごく良かった。
歌良し、セットよし、衣装良し、音楽良し、照明良し、舞台装置&特殊効果良し。
登場人物全てがチャーミング。

どの年代でも楽しめるし、良い作品だったなぁと思います。

本当に美しくゴージャスな舞台。

映像もたっぷり使われております。
今まで、舞台に映像の多用は、
本で言えば余白の無いような状態で、想像の余地がなくて、あまり好きではなかったのですが、
この作品では本当に効果的に使われていて、
初めて良いなぁと思いました。

***
余談:
初めの流れはちょっと絡み気味。整理が必要だった気がする。

1907年、帝政ロシアの首都サンクトペテルブルク。
皇帝ニコライ2世の娘第4皇女アナスタシアは、ナナと呼んで慕う祖母から自分のイニシャルの入ったオルゴールを貰う。
祖母である皇太后はお気に入りの孫であるアナスタシアに「パリで会いましょう。」「お爺様の名前のついた橋を一緒に渡りましょう」と約束し、パリに向かう。
(これがアナスタシアとの最後の別れとなる)

10年後
1917年、十月革命勃発(11月だったが、ロシア暦では10月)、皇帝一家は拘束される。
ロシアはレーニンを指導者とする社会主義国家となる。
(皇帝一家はものすごーく遠い地の館に幽閉され、その地下室で1918年処刑される。ちなみに1918年に首都はモスクワとなる)

ここまでが前振り。
さらに10年後
1927年レニングラード。
(1914年にサンクトペテルブルクはペトログラードと改称→1924年のレーニンの死後さらにレニングラードに改称。ちなみに今現在はサンクトペテルブルクに戻っている。非常にややこしい)

1927年。記憶喪失となりながらも生き残ったアナスタシア(アーニャ)が、「自分が何者なのかを探す」ため、「自分を待っててくれる誰かの元へ向かう」ため、詐欺師たちの助けを借りて国を脱出。記憶を呼び起こしながら、フランスパリを目指すというストーリー(←いろんな出来事を省いちゃいましたが)

以上、ストーリーと世界史が時系列に並ばないと良くわからなかったため自分なりに整理して( )を補充してみました。
が、これで合っているのかな。
また、アーニャが記憶をなくし病院に保護された場所からの距離感は今ひとつよく分からなかったけれど、大陸の距離感が実感できる人には、その移動距離が大変なものであることは分かるのでしょうね。

ただ、この時系列がわからないで作品を見ると、あの流れではナナと別れた日の舞踏会の晩に革命が起こって一家が殺された様に見えてしまい。誤解されているお客さんが多くいた感じでした。
「アナスタシアって16歳とか17歳だったんじゃなかった?小さかったよね。」「舞台だから(脚色)でしょ」なんて会話が幕間の客席やお手洗いの並びの列のとき聞こえてきたので。
年代は幕に映されていたのですけれどね。

年代を踏まえてよく見れば1917年の舞踏会では、同じドレスを着た4人の皇女の髪の後ろを結ぶリボンが1人だけ違っていて、きっとこれがアナスタシアを表してるんだろうなと思いながら見ていると、
革命が起こり、急いでナナから貰ったオルゴールを探しに戻り、手にする皇女がそのリボンの人でやはりそうかと納得。

何度か観て、観えてくることも多い。それはまた一つの楽しみでもあるのですが、
1回だけしか観ないという人も多いと思うので、1回観ただけで理解できるようにしてもらえるとありがたいかな〜と思いました。(やや婉曲気味に言ってみる)

余談その2:
約束はしていなかったのですが、推し友たちと終演後会えたので、近くの居酒屋さんでサクッと打ち上げ。
「ツボにハマる人が一緒」っていうだけで友達が増えるのは、嬉しいし楽しいねぇ。
知り合って結構みんな長くてw 「えっ!(若者だったのにいつの間に)そんな歳になったの!?」ってびっくりした(お前もなって感じだけどねw)
IMG_5765a.JPG
居酒屋へ向かおうと劇場の入っている建物を出たら、パトカーだらけ。
その先のスクランブル交差点付近で事故が起こった模様。車が突っ込み7人が負傷というニュース。
現場検証のためか、交差点方面に向かう道路は封鎖され車が通れなくなっておりました。

いつ誰が事故に巻き込まれるのか分からないものだなぁと実感。
重症者はいないというのは幸いでした。
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