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菊と月 [観]

昼休みは新宿御苑の菊花壇展へ。
大急ぎで回ったけれど、会場である日本庭園部分の半分しか見れなかったので、もう一度行くつもり(年パス便利)
毎年、この時期に行われるこの花壇展。

新宿御苑と言えば桜のイメージですが、菊の栽培の技術が凄腕。
見せ方も独特で、主な花壇は上家(うわや)を設けて、その中に花壇を作る感じ。
色々なスタイルがあるのですが、特に一株から丹念に枝分けして500以上の花を咲かす大作り花壇が見事。
IMG_0167 2.jpg
しゃがんで覗き込むと、1本のヒョロヒョロとした茎があります。
IMG_0193.PNG
ここから1年かけて枝分けってね〜
実に時間と手間をかけた大掛かりなものなのです。
感心ポイントは全部咲いてること。
普通枝分けしていくものって、下から順番に咲いていく感じだと思うのですが、
これは違うのですよ。一斉に全部咲いてる。そこが驚き。

今年は3基(白と黄色)
たまに5基並ぶ年もあったり(この時は紫色もありました)、ライトアップがあった年もありました。
毎年変わらない様でいて、変化もあると言うか、試行錯誤が感じられるのです。
IMG_0159.jpg
澄み切った空と小春日和。たくさんの人が訪れていました。
外国人観光客の人もちらほら。
人の流れもコロナ禍前に戻ってきた感じ。

***
夜は皆既月食ですよ。

仕事帰り駅前で見上げると、北東に月。もう満月が欠けてきていて、食が進んでいました。
家に帰ってから、双眼鏡で月を観察。
日常観劇にしか使わないので劇場で観るときのことを考えて8倍の倍率の双眼鏡。
この倍率でも結構月は綺麗に見えるのね。新たな発見。
IMG_0205 2.jpg←これはスマホでで撮影(倍率低すぎ)
月は東の上の方に移動しながら、食を進め、だんだんと暗い赤金色に変化。
食がかなり進むと欠けて見えるのではなく丸いままで暗い赤金色に見えるのですね。
そしてその色のせいか、肉眼では月がやや小ぶりに見える。

壮大な天体ショーを観ることができました。

昔の人は皆既月食を「不吉」の印と思っていたそうです。
ま。それもわかるなと思うほど、なんとも不思議な色でした。

***
余談:菊花壇展で見たこの菊の花ビラの透明感。
IMG_0148 2.jpg
美しい。
そして、ふぐ刺しを思い浮かべてしまいましたw

余談2:今回は皆既月食+天王星食
両方見ることが出来るのはとても珍しい事なんですって、
でも月に天王星が隠れていく天王星食は全然見えなかったけどねw

両方が観られた前回は安土桃山時代(織田信長とかの時代)だそうだから、本当になかなか観られない事なんですね。
当時は明かりがなく、夜は真っ暗だっただろうから、さらに月や星が美しく見えたことでしょう。
その時の人はもう誰もいないし、次の時は今生きている人は一人もいない。
宇宙は壮大すぎて、現実こそがいっときの夢なのかとさえ思ってしまう。
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